特集 小児眼科診療マニュアル—私はこうしている
診療の実際—ポイントとコツ
網膜芽細胞腫
金子 明博
1
1国立がんセンター病院眼科
pp.1637-1640
発行日 1990年9月30日
Published Date 1990/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900398
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ほとんどが3歳以下の乳幼児の網膜から発生する悪性腫瘍である。発生頻度の人種差や性差はみとめられていない。我国における全国調査では15,000人の出生につき1名の割合であった。両眼性に発生する症例と片眼性の症例との比は1:2.6であり,家族性に発生している症例は全体の4.4%にみとめられた。初診時年齢の平均は両眼性6.7か月で,片眼性は24.4か月であった。
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