連載 眼の組織・病理アトラス・12
網膜芽細胞腫
大西 克尚
1
,
猪俣 孟
1
1九州大学
pp.1144-1145
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210189
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網膜芽細胞腫は小児では白血病に次いで頻度が高い悪性腫瘍で,遺伝性疾患であるために古くから興味を持たれていたが,最近では腫瘍発生のメカニズムを解明できる研究対象として基礎学者の注目を集めている.
患児は白色瞳孔あるいは猫眼(図1)という状態で受診してくることが多く,その場合は相当病状が進行しているが,初期の場合は眼底検査で,白色の腫瘤を観察できる(図2).
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