増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
3 眼外傷
毛様体縫合術/虹彩整復術/瞳孔形成術
秋元 正行
1
1大阪赤十字病院眼科
pp.52-54
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213736
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手術・治療の概要
毛様体縫合術は,毛様体解離に対して行われる。当院では,解離した毛様体を縫着する方法で実施している。結膜を輪部で切開して強膜を露出し,輪部より後方5mm程度から輪部後方2mmに向かって強膜半層フラップを作製する。フラップ下強膜床に輪部と平行に切開を加えて毛様体を露出する。切開部に毛様体を縫着しながら閉創し,強膜フラップを縫合したうえで結膜を縫合する。毛様体解離の範囲が狭い場合は,強膜フラップを作製せず,隅角を観察しながら,長尺針を前房から穿刺する方法で行う場合もある。
毛様体解離の存在は,長期間の低眼圧から疑われ,隅角検査によって確認されることが多い。超音波生体顕微鏡(UBM),前眼部OCT,Bモードエコーなどで毛様体上腔の存在を確認することもできる。画像を示すことで,患者さんの理解を得られやすい。術後も撮影して提示する。
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