増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
3 眼外傷
結膜・角膜・強膜縫合術
渡邉 智子
1
,
妹尾 正
1
1獨協医科大学眼科学教室
pp.50-51
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213735
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手術・治療の概要
外傷による縫合術が必要となるのは,鈍的外力によって生じる眼球破裂や鋭的外力によって生じる穿孔性眼外傷である。眼球破裂は眼球壁が比較的薄い角膜輪部,外直筋の付着部,内眼手術歴があれば術創に関連した部位が多い。一方,穿孔性眼外傷は穿孔創が角膜など前眼部に位置することが多く,鉄片・ガラス片・コンクリート片などが飛入した場合には,眼内に残留している可能性を留意しなければならない。いずれの場合においても難治性であることが多く,複数回手術を行っても視機能を維持することが困難な場合が少なくない。
問診をとることが難しい場合もあるが,労災などとのかかわりもあり,受傷場所,日時,受傷転機,異物の飛入の可能性などできるだけ短時間に詳しく問診し,必ずカルテに記載しておく。
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