今月の表紙
黄斑円孔術後のロールした内境界膜
川﨑 康太
1
,
北川 順久
1
,
鈴木 康之
2
1日本大学病院
2東海大学
pp.688
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213159
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- 文献概要
患者は69歳,男性。左眼の視力低下を自覚し当院を受診した。左眼視力(0.5),前眼部・中間透光体に異常なく,眼底には1/3乳頭径の黄斑円孔を認め,光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)でStage 4であった。水晶体再建術と25G 3ポート硝子体手術を同時に行った。ブリリアントブルーG染色下で内境界膜(internal limiting membrane:ILM)剝離を行い,液空気置換後にガス置換した。術後経過は良好で,OCTで円孔閉鎖を確認した。
手術から3年後,傍中心窩毛細血管拡張症の精査目的で造影検査およびOCTを施行したが,その際に左眼の黄斑部下方にロールしたILMを認めた。
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