海外留学 不安とFUN・第37回
ロンドンへ留学して・2
山本 健太郎
1,2
1Moorfields Eye Hospital
2名古屋大学医学部眼科学教室
1Moorfields Eye Hospital
pp.76-77
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213018
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言葉の壁を越えて—習うより慣れよ!
言葉の壁について,少なくとも英語は大学受験科目に含まれていたはずで,流暢でなくても話すべき内容を英作文して覚えていけば重大な問題は起こりません。患者さんを診察・検査するときも,毎回話す内容はそう変わらないので,だんだん板についてきます。もちろんミーティングでの討論には相応の英会話力が必要で,英語力不足のせいで発言するタイミングを逃したりしますが,レベルアップの機会は何度でも周ってきます。
なによりロンドンでは基本的にメールでは返事のレスポンスが十分でないことが多く,しゃべりが下手でも直接会いに行って話すことが最も肝心です。日本から内覧を予約していたアパートは渡航前日に一方的にキャンセルされ,その後メールのやりとりだけでは埒が明かず,しばらく安ホテル暮らしを余儀なくされました。その間に現地の他の不動産屋をいくつか飛び込みで回り,病院近くにキャンセルされた部屋とほぼ同条件の物件を見つけて契約できたときなどは,現場での直接対話の重要性を痛感しました。
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