海外だより
私のロンドン・スケッチ
向井 紀二
1,2
Noritsugu Mukai
1,2
1東京大学医学部病理
2Montreal General hospital
pp.532-533
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201852
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本誌編集部のすすめで,とにかくわずか7カ月の視野ながら私なりの小さなエスキスを拾い集めておたよりにかえることにした。
Uncle Samの国,New Englandに新設されつつある研究所赴任までの間,伝統あるJohn Bull, Old Englandの神経研究のあとを仔細にながめ,British Brainの最もそ得意とする生物学と生化学,そして病理学のみごとな交媒に接して,私なりの近視を矯正すること,その上にもし可能であれば最新の乳剤を用いて今までのautoradiographの再批判をするという,いわば番頭の老舗見習といつたかたちで呑気にロンドン入りした。
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