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あとがき
坂本 泰二
pp.1192
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212801
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あとがきを執筆している現在は,アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長がシンガポールで会談をしている6月上旬です。今年の冬には,朝鮮半島で戦争が起こるかもしれないとマスメディアで話されていたことを覚えておりますが,そのことを考えると事態の急激な変化に驚かされます。同じようなペースで世の中が急速に変化するとすれば,本号が出版される時には,一体どのようなことになっているのか想像もつきません。
さて,本号の今月の話題は人工知能です。人工知能が世の中を変える,人工知能による第4次産業革命に乗り遅れた国は今後一方的に収奪され続けるなど,人工知能に関する刺激的なフレーズが巷に溢れています。この予言的フレーズは,確かに半分程度は当たっているようです。しかし,どのように変えるかについてまだわかっていません。人工知能問題が重要なのは,これは科学のみならず人文学研究,そして経済のみならず,わが国の社会までも変えてしまう可能性があることです。著者の髙橋秀徳先生は,この問題に以前から取り組まれている数少ない眼科医です。眼科医の立場から,人工知能について解説されています。
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