Japanese
English
臨床ノート
亜脱臼した囊内固定眼内レンズを眼内でのハプティクス固定で整復した1例
Repositioning of dislocated in-the-bag intraocular lens by fixation of the haptic as closed eye surgery
高橋 京一
1
Kyoichi Takahashi
1
1たかはし眼科クリニック
1Takahashi Eye Clinic
pp.116-119
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212571
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緒言
白内障手術患者の高齢化に伴い,偽落屑症候群やチン小帯の弱い症例に遭遇する機会が増加し,挿入眼内レンズ(intraocular lens:IOL)の偏位が起こる危険性が増大傾向にある。偏位したIOLの整復には,いったんIOLを摘出し,その後二次挿入という形で縫着術や強膜内固定を行うという方法が一般的で,IOL摘出の工夫が各種報告されている1,2)。しかしながら,IOL摘出の際のトラブルや乱視の増加のリスクは少なからずあり,特に術前視力の良い症例ではIOL摘出は決断しにくい。今回筆者が行った眼内でのハプティクス固定術は,IOL摘出がないため,合併症や乱視増加のリスクを回避できる1つの手段であり,有益な方法と考えられる。
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