増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅳ.白内障
眼内レンズ強膜内固定
橋爪 公平
1
1岩手医科大学医学部眼科学講座
pp.86-89
発行日 2024年10月30日
Published Date 2024/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215328
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ここが変わった!
以前の常識
・Zinn小帯脆弱例に水晶体囊拡張リング(CTR)を併用して眼内レンズ(IOL)を挿入するとIOL脱臼が生じなさそう.
・CTRを挿入した場合,その後に万が一IOLが落下したときに取るのが大変そう.
・白内障手術でIOLを挿入できなかった場合,後日あらためてIOL毛様溝縫着術を行わなければならず,大変そう.
現在の常識
・CTRを併用してIOLを挿入することができても,何年か経過するとIOLの脱臼や落下が生じる症例がある.
・CTRを入れた症例で水晶体囊ごと眼内に落下した場合でも,摘出することはあまり困難ではない.
・強膜内固定術により,IOLの固定が簡単かつ短時間でできるようになった.白内障手術のトラブル時でも,準備さえできていれば問題なく固定できる.
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