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特集 脈絡膜から考える網膜疾患
眼血流研究と脈絡膜—LSFGを中心に
Usefulness of laser speckle flowgraphy in choroidal circulation research for macular diseases
齋藤 航
1,2
Wataru Saito
1,2
1回明堂眼科・歯科
2北海道大学大学院医学研究科眼科学分野
pp.1832-1837
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212096
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はじめに
レーザースペックルフローグラフィ(laser speckle flowgraphy:LSFG)は,眼底の血流動態を非侵襲的に画像化,定量化できる機器であり近年急速に普及している1)。現在使用できるLSFG-NAVI(ソフトケア社)は,視神経乳頭から黄斑部までを一度に撮像でき,任意の部位の血流速度の指標であるmean blur rate(MBR)を求めることができる。黄斑部には太い網膜血管がないので,同部のMBR測定は脈絡膜血流動態の評価に適している。本稿では,筆者らが行ってきた,病態に脈絡膜が関与する網膜疾患に対するLSFGの知見を概説する。
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