増刊号 ターゲット別! 画像診断お助けガイド—基本画像から最新モダリティまで
Ⅰ 部位別
後眼部
脈絡膜
小暮 朗子
1
1東京女子医科大学眼科学教室
pp.123-134
発行日 2014年10月30日
Published Date 2014/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200040
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◎脈絡膜は網膜色素上皮と強膜に間に位置し,前方では鋸状縁で毛様体に移行する。
◎脈絡膜はBruch膜,脈絡毛細管板,血管層(Sattler層,Haller層),脈絡膜上層で構成される。高侵達光干渉断層計の発達により,その詳細な形態が認識できるようになった。
◎脈絡膜には眼血流の大部分が流入し,複雑な血管網を介して,網膜外層に酸素や栄養を供給している。色素に富み,外部からの光を遮断し,眼圧や温度の調整をする。
◎脈絡膜厚は病態により菲薄あるいは肥厚する。また眼底疾患のみならず,加齢・眼軸・日内変動・眼圧などにも影響される。
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