文庫の窓から
『泰定養生主論』
中泉 行弘
1
,
林 尋子
1
,
安部 郁子
1
1研医会
pp.1692-1696
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211635
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『泰定養生主論』全16巻は元の時代,王中陽の著作で,妊娠のことに始まり,嬰児・幼年期から老年に至るまでの養生法と運気論による説明,また病の原因,診断法,治療法などがまとめられた書物である。
研医会図書館の所蔵する『泰定養生主論』は2冊ある。ひとつは寛永7年(1630)「新町通町頭 蘆甚左衛門,室町薬師町 宇野善五郎」が刊行した古活字版の1冊本(図1〜3)で,もう一方は目録の26までの項目のうち,7項目を載せる最初の巻のみがある刊本である(図4〜6)。
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