特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
データでみる眼科外来
頻度の高い疾患と重要な疾患
内田 研一
1
Ken-ichi Uchida
1
1同愛記念病院眼科
pp.1438-1439
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210957
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日常眼科外来で接する患者さんの訴えはさまざまである。これを正確に把握して診断に結びつけるためには,時に豊富な経験と柔軟な判断力とが求められる。ここで幸いなことに,眼科疾患の多くは直視下に所見をとって診断を下すことが可能である。正確な主訴の判断に基づいて系統的に検索できれば,診断はさほど困難ではなくなる。
この過程であらかじめ疾患の大略を知ることは大きな助けとなる。そこで本稿では同愛記念病院における1年間の新来患者の概要を示し,主訴と疾患の関連,および重症度について検討した。この結果を通して診断に至る過程を考察してみたい。
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