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特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (3)
学術展示
多発性硬化症によると思われる急性両側視神経炎のMRI所見
Magnetic resonance imaging facilitated diagnosis in a case with bilateral acute optic neuritis
山田 耕士
1
,
別所 勇
1
,
河本 英作
2
Koshi Yamada
1
,
Isamu Bessho
1
,
Eisaku Kohmoto
2
1兵庫県立柏原病院
2兵庫県立柏原病院内科
pp.398-399
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210340
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- Abstract 文献概要
緒言 特発性視神経炎が多発性硬化症(MS)の初発症状である可能性はよく知られている.他の中枢神経症状を呈してない特発性視神経炎でMSの診断は困難であり,これまでは髄液異常,各種誘発電位やCTがわずかな糸口であった.しかし近年magneticresonance imaging (MRI)の導入に伴い脱髄性病変が描出され得るに至ってその有用性は注目されている.今回我々は原因不明の急激な両眼視力障害(光覚の消失)を呈した症例に,CTではとらえる事ができなかった病変をMRIにて検出し,MSの有力な診断根拠となった症例を経験したので報告する.
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