JIM臨床画像コレクション
多発性硬化症のMRIと臨床所見
田代 邦雄
1
1北海道大学神経内科
pp.101
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902065
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多発性硬化症(multiple sclerosis,以下MS)とは,中枢神経系の白質を主としておかす脱髄性疾患であり,「多発性」の意味には,病巣(脱髄巣)が多発して存在するという「空間的多発」と,症状が寛解・増悪を繰り返すという「時間的多発」が含まれている.
MSは欧米においては最も多い神経難病の1つで,緯度の高い寒冷地で明らかに多く,例えばカナダ・バンクーバーからの報告では人口10万対100以上の有病率となっている.本邦のMS有病率は欧米と比べて低いが,やはり北方に多い傾向にある.
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