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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (6)
学術展示
Fundus Haploscopeと新しい眼球運動記録解析装置による潜伏眼振の解析
Analysis of eye movement in latent nystagmus with modified fundus haploscope
佐藤 友哉
1
,
小島 ともゑ
1
,
可児 一孝
2
Tomoya Sato
1
,
Tomoe Kojima
1
,
Kazutaka Kani
2
1滋賀医科大学眼科学教室
2兵庫医科大学眼科学教室
pp.768-769
発行日 1986年7月15日
Published Date 1986/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209787
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- Abstract 文献概要
緒言 眼球はそれぞれ異なった走行を示す六つの外眼筋の働きにより複雑な運動を示すが,その運動は水平,垂直,回旋成分に分けることができる.このような眼球運動の記録には,通常Electro-Oculogram(EOG)が用いられ主に水平性の運動が解析されている.しかし,このEOGでは眼球運動の回旋成分の測定が不可能であり,このため回旋成分の測定には,前眼部の写真測定法や眼底カメラ撮影法などが行われているが,測定法がまだ確立されていないのが現状である.
我々は赤外線眼底カメラを用いて,無散瞳下に視標と眼底の中心窩との関係を観察できるFundus Hap-loscopeを作製し種々の研究を行ってきた.今回このFundus Haploscopeで眼底の動きとして録画した眼球運動を経時的に解析し,この眼球運動を水平,垂直,回旋の成分に分けることのできる眼球運動記録解析装置の開発を行った.この装置を用いて潜伏眼振の症例の眼球運動を解析したので報告する.
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