眼科検査法についての私の考え
赤外線Fundus Haploscopeとの出会い
近江 栄美子
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1医療法人・近江眼科
pp.51
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906063
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可児一孝教授(滋賀大)が,まだ兵庫医大におられた1979年頃,私のためにFundus Haploscopeを作って下さいましたことが,私にとり,弱視・斜視を深く勉強する手助けになったように思います。
納入された器械の光源は赤外線ですが,2台の眼底カメラを組み合わせた,目盛りも何もない粗野な,図体の大きなものでありました。私は,それに目盛りを記入し,両眼視検査用のスライドや固視用の視標を作ることに忙しい毎日でした。当時,視覚生理を研究しておられる内外の学者が興味を持ち,何人かが近江眼科まで実験に来て下さったこともうれしいことでした。
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