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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (2)
学術展示
Aldose reductase阻害剤(E-1008,ONO-2235)のガラクトース白内障に対する効果(その2)
Prevention of galactosemic cataract with aldose reductase inhibitors
田坂 宏
1
,
中路 裕
1
,
田村 邦嘉
1
,
赤木 好男
1
Hiroshi Tasaka
1
,
Yutaka Nakaji
1
,
Kuniyoshi Tamura
1
,
Yoshio Akagi
1
1京都府立医科大学眼科学教室
pp.260-261
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209651
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- Abstract 文献概要
緒言 近年ヒト糖尿病合併症に対する新しい治療薬としてAldose reductase阻害剤(以下AR阻害剤)が注目され,近い将来日常臨床に用いられることが期待されている.現在研究中のAR阻害剤には各々特性がみられるため,糖尿病合併症別に,薬剤の種類,投与方法を動物実験で十分検討した上で,薬剤を選択投与することが大切であると思われる.本研究では,Polyol-osmotic説により,ラット糖尿病白内障と同じ発生機序をもつとされる,ラットガラクトース白内障を用いて,白内障形成の各時期の組織化学的所見と,AR阻害剤であるONO-2235とE-1008投与による白内障発生抑制効果を組織学的および免疫組織化学的に検討した.
実験方法 実験には体重50gのSprauge-Dawley系ラットをガラクトース含有食で2〜21日間飼育し,AR阻害剤(0.2%,0.5%ONO-2235含有飼料投与,E-1008両眼点眼および片眼への投与)の投与を行った.
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