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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (2)
学術展示
Aldose reductase阻害剤(M-79175)の実験的長期糖尿病眼合併症に対する効果
Effect of aldose reductase inhibitor (M-79175) for eye complications in diabetic rat
赤木 好男
1
,
池部 均
1
,
高橋 幸男
1
,
宮谷 博史
1
,
吉川 隆男
1
,
糸井 素一
1
,
小野 英樹
2
Yoshio Akagi
1
,
Hitoshi Ikebe
1
,
Yukio Takahashi
1
,
Hiroshi Miyatani
1
,
Takao Yoshikawa
1
,
Motokazu Itoi
1
,
Hideki Ono
2
1京都府立医大眼科学教室
2エーザイ筑波研究所
pp.258-259
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209650
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- Abstract 文献概要
緒言 ラット糖白内障の起因酵素がAldosereductase (AR)であることが確立されて以来,ヒト糖尿病性眼合併症に対する新しい治療薬としてAR阻害剤(ARI)が注目されている.しかし,ヒト臨床治験効果判定の複雑・困難さを考えると,動物実験でその効果を十分把握する必要がある.本研究は1年という長期実験的ラット糖尿病に対するARIの効果を形態学的に調べ,その有効性を知ることが目的である.
方法 体重約200gのSD系ラットにstreptozo-tocin (50mg/kg)を尾静脈から投与し,その半数にはARI (M-79175,エーザイ)を混餌投与した.1年経過時の血糖平均値(mg/dl)は正常対照群,糖尿病群,糖尿病ARI投与群でそれぞれ101,569,510であり,各群7匹ずつ観察した.水晶体は型通り試料を作成し,光顕的観察とAR局在を知るための免疫組織化学的観察(PAP法)を行った.網膜は網膜血管トリプシン消化標本を作成し観察した.
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