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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (2)
学術展示
白内障術後の前房内浮遊物数の推移
The time course of aqueous floater counts following cataract surgery
小室 優一
1
,
松元 俊
1
,
新家 真
1
,
宮田 和典
1
Yuichi Komuro
1
,
Shun Matsumoto
1
,
Makoto Araie
1
,
Kazunori Miyata
1
1東京大学医学部眼科学教室
pp.262-263
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209652
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- Abstract 文献概要
緒言 眼内炎症,特に術後炎症の客観的把握は手術方法の検討,各種消炎剤の選択等に際して極めて重要である.従来の前房内術後炎症程度の判定は,前房中フレアーおよび浮遊細胞数を,験者が細隙灯顕微鏡観察下に定量分類するものであり,客観性に乏しいという欠点があった.我々は第88回日眼総会において,前房内浮遊物数自動計測装置を開発し発表した1).今回本装置を用いて白内障術後眼における眼内炎症程度の時間経過を,前房内浮遊物数を経時的に計測することにより客観的に観察することができたので報告する.
方法 我々の開発した前房内浮遊物数自動計測装置1)を用いた.本装置は細隙灯によって前房内に作られる光切片内の浮遊物からの微弱な反射光をimageintensifierおよび高感度TVカメラによりTV信号化し,この信号を画像解析装置を用いて,前房内フレアーおよび,散乱光によるノイズの除去を行い,前房の一定体積中の直径4.2μm以上の浮遊物数を計測する装置である.本装置の光路図と全体像を図1,2に示す.
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