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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学術展示
眼感染症における無芽胞嫌気性菌の発症病理に関する研究—第2報 ステロイド結膜下注射の影響
Studies on the pathogenesis of nonsporeforming anaerobic bacteria in ocular infections: Report 2. Effect of subconjunctival corticosteroid in experimental P. acnes endophthalmitis
永井 重夫
1
Shigeo Nagai
1
1新潟大学医学部眼科学教室
pp.910-911
発行日 1985年7月15日
Published Date 1985/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209498
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緒言 眼感染症より検出される無芽胞嫌気性菌は,Propionibacterium acnes (以下,P.acnes)が多い.第1報1)においては,臨床分離のP.acnesをモルモット眼の硝子体に接種し,臨床経過,硝子体内生菌数の推移および病理組織像を検討した.それによって,P.acnesにより眼内炎が発症することを明らかにしたが,その病原性は眼に対して弱毒性であることがわかった.
今回は,host側因子に変化を与える目的で,モルモット眼にステロイド剤の結膜下注射を行なった後に,P.acnesを接種して,眼内炎の病態に及ぼす影響について検討した.
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