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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
学術展示
眼感染症におけるopportunistic pathogenとしての嫌気性菌とその病態に関する検討
An investigation on anaerobic bacteria as opportunistic pathogens in ocular infection
永井 重夫
1
,
大石 正夫
1
Shigeo Nagai
1
,
Masao Oishi
1
1新潟大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, School of Medicine, Niigata University
pp.810-811
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208658
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緒言近年,各種細菌感染症において,従来,弱毒菌とされていた無芽胞嫌気性菌が,いわゆるopportunis—tic pathogenとして高頻度に分離され,感染症における嫌気性菌の役割が次第に明らかにされつつある。今回,我々は眼感染症患者より検出された嫌気性菌について,その病因的意義を検討した。
方法1976年来,新潟大学眼科感染症クリニックにおいて,患者の眼脂,膿,角膜擦過物などの検体を採取し,当大学中検細菌検査室にて培養,分離して,検出菌の年次的推移を調べた。そして,これら嫌気性菌の総検出菌および好気性菌に対する比率を検討した。次いで,1979年,1980年の2カ年における疾患別菌検出率を調べ,さらに嫌気性菌単独および好気性菌との複数菌検出症例について検討した。菌の同定は,1980年の24株について,東京総合臨床検査センターに依頼した。
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