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60歳以下の原発開放隅角緑内障で,初期視野異常の検出された46眼を対象として,視野の改善に関与すると思われる眼圧レベルについて検討した。観察期間は平均3年で,その間にのべ248眼の動的視野計測を行った。
視野の改善は48眼(19.3%)に認められた。視野検査前3カ月間の平均眼圧と,視野改善との間に,相関は認められなかったが,改善例の眼圧はすべて24mmHg以下であり,その71%は21mmHg以下であった。
視野の悪化は83眼(33.5%)に認められ,3カ月間の平均眼圧との間に強い相関が認められた。特に,Bjerrum areaに暗点の検出されている症例では眼圧との相関が強い。このような症例では視野の悪化を防ぐために,少なくとも20mmHg以下にコントロールすべきである。
視野の改善には,3カ月間よりもさらに長期間の眼圧コントロール値が関与している可能性もあり,また,個体差も考慮されるべき因子であると思われる。
A study was performed on the relationshiop be-tween regression/progression of early glaucomatous visual field defects and intraocular pressure levels in 46 eyes over a period averaging 3 years. The visual fields were tested by kinetic Goldmann peri-meter and the intraocular pressure by hand-held Perkins applanation tonometer in the recumbent position. The early visual field defects were defined as paracentral scotoma in the Bjerrum area (type A), depression of over 5 degrees in the Bjerrum area (type B) and depression of over 5 degrees in the area 20 to 30 degrees from the fixation point (type C).
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