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緒 言
未熟児網膜症瘢痕期の合併症として屈折異常,特に近視が多いことはすでに多くの報告1〜8)があるが,その発生原因,機序についてほとんど解明されていない。わが国でも,生存した極小未熟児の多くが学童期に達した今日,それらの症例について網膜症瘢痕期病変の有無,程度と近視についての関係をしらべ,その成立について検討することは重要なことである。このことは現在行われている光凝固などの治療を受けた症例が成長した後の視機能を将来において比較する上からも,また治療の適応時期,方法を再検討する上からも有意義であると考える。
Birge3)は本症に起因した近視に注目し,これらの近視の共通点として,高度で,停止性で,進行性の"悪性近視"に似ているがそれとも異なる新しい型の近視であるとし,その成因には,網膜あるいは脈絡膜にもたらされた血管性変化による可能性を考えた。
Measurements of the refractive elements were carried out in 33 subjects between 10-21 years of age who had been born with the birth weight of 1,500g or less. Twenty four subjects, 47 eyes, among them had cicatricial changes of retino-pathy of prematurity. The cicatricial changes of the fundus were classified according to the criteria of the Joint Committee of the Study of Retro-lental Fibroplasia in Japan. Since grade 2 em-braces a variety of fundus changes, it was divided into 3 subgrades, i.e., mild, moderate and severe grade 2.
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