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名市大未熟児病棟で管理された出生体重2,500g未満の低出生体重児のうち,1970年1月から1975年6月1でに生れた470例(A群)と,1977年1月から1981年7月までの272例(B群)を対象として,厚生省未熟児網膜症研究班の新しい診断基準に基づいて,活動期から瘢痕期への推移を検討し,次の結果を得た。
(1)極小未熟児の増加に伴い,重症網膜症が増加し,瘢痕を残すものも増加している。
(2)白色瘢痕組織のない瘢痕期1度aは0度に近い性格である。
(3)活動期2期まで進行したものは3期以上に比べて有意に瘢痕期0度が多く,3期中期まで進行したものは1度bとなるものが有意に多かった。
(4)活動期2期および3期初期まで進行したものは最終活動期の持続期間が長い程瘢痕が事高度となる。
(5)活動期から瘢痕期への移行についてA群とB群はほとんど差がない。
(6)現在名市大では全身的管理の向上がみられず,眼科的管理能力も限界に達しているので,今後は極小未熟児の出生防止とさらに一層の全身管理技術の向上や網膜症の発生,進行の防止対策の検討が必要である。
The classification used in this study is based on the newly amended diagnostic criteria for retinopa-thy of prematurity (ROP) submitted by a commit-tee for the study of this disease appointed by the Japanese Ministry of Health and Welfare in 1982. In this study, cicatricial phase grade 1 is divided into grades la and lb. Grade la embraces the condi-tion in which minor vascular andlor retinal sequelae without white cicatricial tissue are recog-nized at the temporal periphery. In grade lb, which corresponds to the condition, which Majima defined earlier as grade 1,
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