Japanese
English
連載 眼科図譜・234
ベーチェット病患者にみられた角膜潰瘍の1例
A Case of Corneal Ulcer Associated with Behçet Disease
斉藤 一宇
1
,
加瀬 学
1
Kazuuchi Saito
1
,
Manabu Kase
1
1北海道大学医学部眼科学教室
1Deparcment of Ophthalmology, University of Hokkaido School of Medicine
pp.610-611
発行日 1977年5月15日
Published Date 1977/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207430
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〔解説〕
ベーチェット病は,Muco-Cutaneous-Ocular Syn-dromeの範疇に入る疾患であるので,その臨床症状も多彩であるが,口腔内アフター,陰部潰瘍などは日常みられる症状であるが,角膜に潰瘍をきたすということは,ベーチェット病では,ごく稀なことである。
症例は,26歳,男性,完全型,1971年頃より,眼症状の出現を認め,主として前眼部型で,1年に2〜3回の発作をくり返していたが,1974年以来ブドウ膜炎の発作は認められていなかつた.また,1972年頃より時々,両眼瞼裂部に.上強膜炎様の限局性結膜充血を認めていた.
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