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日本トラホーム予防協会会誌
トラコーマのパンヌスの研究—其の2 パンヌスのトラコーマ診断上における意義について
Studies on the trachomatous pannus Report Ⅱ The diagnostic riguificance of pannus for trachoma.
木村 一雄
1
,
大林 孚雄
1
,
岩域 忍
1
,
北村 政信
1
Kazuo Kimura
1
1久留米大学眼科
1Dept of Ophth Kurume Univ. Medical School.
pp.1460-1463
発行日 1956年11月15日
Published Date 1956/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205860
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Ⅰ.まえがき
ト・パは角膜のトである。従つて,この意味に於てパをトの診断の一助とするのは正しい。但しMac Callanが,ト・パのないトはあり得ないとしたことについては私共は先報に於て否定した。パの当面の問題はむしろその非特異性にある。即ちパをト診断の支柱とするかぎり如何なる結膜所見までをト性病変とするかに就てはかなり疑義があり,従来のト性結膜変化の概念は再検計せざるを得ない結論に到達する。既往の検査法によるパではト残余症を除外し之ないと思われるが,そこに混乱をもたらす大きな因があることを指摘し度い。そこがパのト診断に於ける意義を明かにするためにも,先ずト・パを正しく把握する必要がある。
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