臨床實驗
Lombardo氏トラコーマ・パンヌス手術法の吟味
松原 廣
1
1名鐵病院眼科
pp.252-254
発行日 1949年6月15日
Published Date 1949/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200385
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緒言
吾々が,日常屡々接し患者も共に苦しめられるものは,頑固に繰返すトラコーマ・パンヌスと,之に伴う浸潤,潰瘍,刺戟消失後の視力障碍や如何とも致し難い不正亂視である.之等の症候群に對して,我々は簡單な藥物療法から多少共根本的であると云われる手術的療法まで,極めて多數の療法があり,其の箇々の症候に應じて夫々の處置を施して居るのであるが,現在までその効果の著しかつたと云う報告も,効果の持續と云う點では決して滿足なものではない樣である.偶々,M,Lombardo氏に依つて報告された「ト・パ」に對する手術的療法(AJ. Ophthalm, Sep,1947)Rescession of Limbal conjunctivaの思いきつた手技と,永久効果を強調せし點に興味を覺え13例に追試した.約7箇月の觀察ではあるが,此處にその成續と吟味を報告する.
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