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われわれは1967年以来,磁性体の後部眼内異物に対し,local approachをもつて摘出してきた。その方法は第1図に示すように,メタルロケーターの示す方向に強膜上を探してゆき,みつけた場所で手持マグネットとメタルロケーターでその移動性をしらべ,移動しないものはその場所で,移動するものはpars planaの近くまでもつてきて摘出する。この方法の利点は,第2穿孔創または第2刺入創に対しジァテルミーなどの網膜剥離予防を行ないうることで,固定している異物を巨大マグネットなどでむりに引きはがして網膜剥離の原因をつくるなどのことがない点であり,移動性のものでも必要ならば,はじめの存在位置を予防的に凝固することができる。
全症例の成績は第1表に示す。重複穿孔2眼,強膜から突出していたもの1眼,すでに強膜上に小さな黒線を認めたもの4眼,黒線はなかつたが固定していたもの8眼であつた。治療後の最終矯正視力は治療中のものを除いて,1.0ないし0.4が54%,0.4ないし0.1が17%,すなわち視力0.1以上が合計69%あり,これらは網膜剥離等が全くなく,絶対視野は正常であつた。視力低下のほとんどは角膜創の瘢痕のためである。31%は(実用上)失明した。
Surgical removal of intraviteous foreign body was conducted in 31 cases during the past 5-year-period. After localisation of the foreign body by Berman-metallocator, an attempt is made to move it to the pars plana. Then, the foreign body is drawn forcibly by electric ma-gnet until tiny black line appears on thesclera.Thereafter, the foreign body is removed through a tiny cut placed on that line.
Two types of scleral knives were designed for this purpose : hoe-shaped and spatula-shaped sclera' knives combined with diathermy elect-rode.
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