特集 どうする!?外来処置と手術
【鼻領域における外科処置と手術】
鼻腔異物摘出術
平位 知久
1
,
和田 直覚
1
Tomohisa Hirai
1
,
Tadayoshi Wada
1
1県立広島病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
鼻腔異物
,
疫学
,
異物摘出器具
Keyword:
鼻腔異物
,
疫学
,
異物摘出器具
pp.897-899
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001707
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はじめに
鼻腔異物は3歳前後の未就学児に発症することが多い。これは,鼻腔異物は小児の好奇心やいたずらで挿入されることにより発症することが多く,他の部位と比較して偶発的に異物となることがほとんどないためとされている1)。安静を保持できない未就学児に対してビーズのような球型異物を外来で摘出することはしばしば困難であるだけでなく,後方へ落下した場合は気道異物へ移行する危険があり,細心の注意が必要である。

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