銀海余滴
額帯式倒像検眼鏡について/螢光眼底撮影について
進藤 晋一
pp.515
発行日 1970年4月15日
Published Date 1970/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204276
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日本人の眼科医はあまり使用していないが,アメリカの眼科医で,この額帯式の電源を内臓した倒像鏡を持たぬ人は,まずいない。Willseye hospitalを訪ねた時も,5台の寝台を置いた暗室の中で,患者をねかせた状態で検査していた。
日本人の眼科医で「どうも使いにくい」と訴える人が多いが,観察する光線の位置の悪い人が多い。すなわち,自分の手に光線を受けて,視野の上端に光線を置かねば見にくいのである。使いにくいと訴える人は,視野の中央に光線の位置をもってきているから,角膜や,使用するレンズの反射のために見にくいのである。これさえ誤らねば,河本式やその他の日本で多く使用されている倒像鏡よりははるかに便利である。
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