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I.はじめに
斜親の手術が単に第1眼位における眼球偏位を矯正することのみが目的でないことは衆知のことである。第2眼位,第3眼位さらに日常の眼球運動が矯正されなければ,その目的は達せられない。一般に手術量も,後転量は6mmまでと定められているのも,術後の運動障害のおこらぬためである。また斜親手術が,同一眼に何回か繰り返して実施された例で,眼球運動が著しく障害された例もあり,その場合,運動障害のための複視や両眼視機能障害をみることも多い。要するに,斜視手術はあくまで眼球運動障害を残さぬよう留意すべきものである。
術後眼球運動障害の原因としては,過剰後転で赤道部より後方に眼筋が付着した場合,眼筋そのものが何回もの手術操作で著しく損傷された場合,眼筋が周囲組織と著明に癒着し,運動制限が著しい場合などがあるが,最も多く見られるのは,周囲組織との癒着である。われわれが,再手術のさい結膜を切開して最も多く遭遇するのは,眼筋と強膜とのまつわり部分の癒着より,テノン氏嚢,ひいては制御靱帯との癒着であり,第2回の手術の量はもちろんのこと,初回の手術の筋露出のさいにも細心の注意が必要となる。
Object: We opplited the gelfilm in order to reduce the disturbance of the eye movements because of the adhension of the peripheral tissue of the ocular muscle after the operation of strabismus.
Method: We operated the strabismus for the children in our Center. They were the exami-nation group, the 44 children used the gelfilms and the control group, 64 not used them. And we practiced the prism cover test, Loncaster test and EOG preoperation and pestoperation one, three and six monthes.
Resutl: We think it is available for the phoria and the eye movements after the operation of strabismus with the gelfilm.
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