Japanese
English
臨床実験
明所に於て輪状暗点を呈せる家族性進行性黄斑部変性症(同胞2例)
Two Cases of familiar progressive Macular:Degeneration with ringscotoma on the brillant Illumination
山本 坦
1
,
北庄司 公子
1
,
吉野 美重子
1
1和歌山医大眼科
pp.836-840
発行日 1954年8月15日
Published Date 1954/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201943
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1897年Battenは"対称性黄斑疾患の二兄弟"と題して始めて,本家族性進行性黄斑部変性症を公にした。1909年StargardtはHerdittire Pro-gressive Degeneration der Maculaなる名称の下に詳細なる観察を行い,統一的な報告をなした。後,Behr, Rotth, Oatman等が引続いて報告をなし,本邦に於ても増田氏(1915)に次で和田氏(1917)が報告し,現在までにかなりの報告をみている。
然しながら本症の各報告例の臨床所見についてみるに共通なるものの存する反面,又多種多様なる所見を呈し,本症の本態に至つては現今全く不明である。私達は,最近本症と思われる2例に遭遇し観察する機会に恵まれ,尚興味ある視野変化を知り,些か本症に対して興味ある観察を為し得た如く考えるので追加報告する。
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