臨床實驗
テラマイシンによるトラコーマの集団治療成績(第5報)—南浜村小中学生に於ける3年目実施成績
蔡 炎山
1
1新潟大学眼科
pp.383-391
発行日 1954年3月15日
Published Date 1954/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201810
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新潟県北蒲原郡南浜村小中学校に於て0.5%テラマイシン軟膏1日1回点入により行つた学童トラコーマ集団治療の昭和25年度の成績に就き,余は先に米山氏等と共著にて眼臨誌上(昭26)に発表したし,又同一方法により行つた昭和26年度の成績に就ては,松元氏共著にて本誌上(昭27)に発表したが,更に昭和27年度に於ても同様実施することが出来たので,以下にこれら25,26,27年度の成績を比較記載し多少の考察を加えて見度いと思う。
本年度小学校に於ける検査人員は667名で,この中ト患者は75名にてその罹患率は11.2%となる。之をMac.Callanの分類に疑似症を加えたもので分類すれば,Tr.dub.6名8.0%,Tr.Ⅰ32名42.7%,Tr.Ⅱ17名22.7%,Tr.Ⅲ20名26.6%となる。中学校に於ける検査人員は341名でト患者35名ト罹患率10.3%でありTr.dub2名5.7%,Tr.Ⅰ14名40.0%,Tr.Ⅱ10名28,6%,Tr.Ⅲ9名25.7g%である。
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