臨床實驗
テラマイシンによるトラコーマの集團治療成績(第3報)—南濱村小中學生に於ける2年目實施成績
蔡 炎山
1
,
松元 とよ
1
1新潟大眼科
pp.407-408
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201165
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余等は先に新潟縣北蒲原郡南濱村小中學校に於て0.5%テラマイシン軟膏1日1回點入して5カ月に亘つて實施した學童トラコーマの集團治療成績に就き眼科臨床醫報45巻6號を以て發表したが,次年度(昭,26)においても全く同一方法により實施したところ更に極めて良好な成績を得ることが出來たのでこゝに報告する。
昭和25年度のトラ罹患率は小學生では檢査生徒數712名中患者209名29.4%,中學生では345名中69名20.0%であつたが,10月から翌年2月の約5ヵ月に亘る集團治療の結果,小學生では172名82.3%が治癒し,中學生では46名66.7%が治癒し,小學生の罹患率は37名5.2%,中學生では23名6.7%となつたことは前報に示した如くである。
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