特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(7)接着義眼(Gontact ocular prosthesis)の臨床的應用に就いて
北野 周作
1
1東京大學眼科
pp.135-139
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201743
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Contact lensは既に着々と實用の域に達し,その光學的矯正及び治療上の應用に關しては内外共に多數の報告がなされているが,このContactlensの眼球に對する密接性という特性を利用して,Contact lensに着色或は彩色を施し種々の臨床例に應用するという事は案外試みられていないようである。抄讀した範圍内では次の諸氏の報告が擧げられる。
無虹彩症にStrieff (1932),Reid (1938),Stre-bel (1943,Gross (1947),白兒眼にAscher (1930),Friede (1931),Gross (1947),虹彩缺損にFuchs (1950),佐藤(1952),角膜片雲に佐藤(1952),麻痺性斜視の複視に佐藤(1952),角膜を陰蔽し手術器械を見えないようにし眼科手術の恐怖除去にFuchs (1950),眼球摘出が拒否された場合に彩色Contact lensを眼球癆に對して義眼として使用し得るであろうとGross (1947),Strebel(1948),又最近には印象材を使用した角膜義眼の報告,小山(1953)がある。尚Contact Iens装用時の羞明防止についてはRidley (1947)等がIens自體に着色する事を提案している。
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