特集 眼科臨床の進歩Ⅰ
可動性義眼の手術に就いて
桑原 安治
1
1慶大眼科
pp.968-972
発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201332
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第二次世界大戰を契機として義眼は硝子義眼からアクリル樹脂義眼に變り又其の可動性に就ても長足の進歩を來たした。義眼を可動性にする爲の研究は古くからなされて居つたが其等を大別すると義眼床を高くして其の運動を間接に義眼に傳達する方法と義眼臺を埋没しその義眼臺と義眼とを直接に連結せしめる直接法とがある。第二次大戰以後研究の對象となつたものは勿論直接法であつて多數の優れた業績が發表せられておる。茲には編集者の御指示により筆者の術式のみを記述し他の術式は割愛する。そして此の義眼臺埋没手術の術式は眼球の有無,眼球喪失の時期によつて各々異る。之れを大別すると4つの場合に區別する事が出來る。
1〕眼球内容除去術を行う際に同時に施行する場合 2〕既に眼球内容除去術を行つてあるものに施行する場合 3〕眼球摘出術を行う際に同時に施行する場合 4〕既に眼球摘出術を行つてあるものに施行する場合
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