特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會
普通講演
(33)視紅の組織學的證明について
早野 三郞
1
1信州大學眼科教室
pp.171-172
発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201080
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Kühne1)は1879年視紅について廣般な研究を行い,硫酸で暗網膜を乾燥すると特有な紅色を保持させるに有利であると述べた。私2)は昨年乾燥方法として無水燐酸と眞空を組合せこの事實を確認し,更に同法を用いて視紅を粉末化し3),2,3の性状を追加した。Wald4)も昨年乾燥視紅フィルムについての實驗を爲し,光に安定なることを認めると共に吸收スペクトルの山が僅かに移動をすることから,これにMeta-rhodopsinなる名稱を與えた。即ち,視紅は乾燥状態となれば,乾燥が續く限り光安定性を得る。この性状を利用して私は今回視紅の総織學的證明を試みたので,方法について報告し検討を加えてみよう。
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