特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會
普通講演
(30)無色素性色素性網膜炎に就て
神鳥 文雄
1
1鳥取大學醫學部
pp.170-171
発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201079
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網膜色素變性症と無色素性色素性綱膜炎とは古來より甚だ密接な關係があるとされ,Leberによると無色素姓のものは色素性の未熟型であつて,やがては色素性に移行するものであると述べている。湖崎,安武,Gebb,Peltesohn等も數年にして色素性に移行したものを報じている。臨床的觀察や病理組織所見に就ては大橋教授の廣汎な研究があつて,兩者は同一疾患とみなされている。
然るに無色素性の臨床所見は,從來より詳細な記載を缺いていて,成書では乳頭の黄色萎縮,網膜血管の狭細及び固有な色調の褪色を擧げているが,何れも色素性のものと同じであつて,兩者の相違點は專ら網膜に色素斑の有無に關してである。而しLeberによると無色素性は色素斑が全くないか,或は極めて少いものであつて,少數の色素斑を合併したものをも含めている。私は最近25例の無色素性のものを觀察し,描圖したが,其の臨床所見に就ては後日報告するとして,其の際詳細な検査をなし得た20例に就て其の統計的觀察を述べ兩者の關聯性に就て論じよう。(表參照)
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