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尿中結核菌證明法の研究(其の二)—各種集菌法の比較檢討
小原 武
1
,
靑木 良枝
1
1北海道大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.141-144
発行日 1947年5月1日
Published Date 1947/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200036
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I.緒言
尿中結核菌の證明が尿路結核の診断に大切なことは云ふ迄もない。從つて尿の軍なる遠心沈渣標本で陰性の場合には集菌法,培養法及び動物試驗法等が行はれてゐる事も衆知の通りである。然し其れ等の中で培養法竝に動物試験法は確實ではあるが結果判定迄に少くとも十數日以上を要する不便があるので,迅速に結果の分明する優秀な集菌法が當然望まれるわけである。そこで余等は當教室に於ける尿中結核菌證明法研究の一環として之迄に公にせられてゐる集菌法の中比較的優れてゐると思はれたもの3,4竝に余等が今同改變したタンニン酸・田村法に就て茲に比較檢討を行つた。
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