臨床實驗
涙嚢摘出術の皮膚切開線に就て
周々木 三千太郞
,
澤田 孝明
1
1奈良縣立醫大眼科
pp.399-400
発行日 1951年6月15日
Published Date 1951/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200880
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今日專ら行われている方法は内皆靱帶の中央部に皮膚切開線を置く所謂Czermak法である。本法は術後の瘢痕が目立っ場合があるので時に妙齡の婦人に對して美容上躊躇する事がある。この缺點のため今日迄に,この古典的Czermak法を改良する多くの術式が考按されたので,例えば茲に圖示する樣に石津氏の結膜下摘出法,山田氏法,小暮—Hoffmann氏法,桐澤氏法等が生れたのである。(第1圏)
これ等先人の術式は何れもすべて手術による瘢痕の絶無を期待したものであり,夫々一應其目的を達しているが手術の困難なる事は桐澤氏法を除きすべて大同小異であって尚一般には普及されざる現況である。
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