特集 眼科治療薬マニュアル—私の処方箋
疾患別薬剤投与プロトコール
涙嚢炎
濱野 孝
1
1大阪船員病院眼科
pp.174
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901378
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急性涙嚢炎
ごくまれな例外を除いて,慢性涙嚢炎を持つ患者に発症する。涙嚢やその周囲の発赤腫脹および疼痛が著明であり診断は容易である。
結膜嚢内の分泌物または膿からの菌の培養同定を行うが,まず急性涙嚢炎では抗生物質の経口または経静脈投与を行う。炎症が強い場合や疼痛を訴える場合には,必要に応じて,消炎酵素剤や消炎鎮痛剤を投与する。消炎後は,慢性涙嚢炎に対する治療を行う。
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