Ⅱ臨牀實驗
隨意性眼球震盪症
飯田 浩子
1
1東京女子醫専眼科
pp.261-262
発行日 1948年12月20日
Published Date 1948/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200296
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通常見られる眼球震盪症の生理的なると病的なるとを問はず何れも不隨意性であるのに反し極めて稀ではあるが,その發現及停止の全く隨意的である「所謂隨意性眼球震盪症」と呼ばれるもののある事は,Báràny.Mauers burg及Witmer等の報告によつて既に知られた所である。1917年Brücknerが既報15例の總括的觀察と興味深き自己自身例を報告し世人の注意を引くや,Erschnig, Dissler, Kirbig, Merigot,Balasova, Fchmi, Collomb, Rabinovic,Bartels, Luhr and Eckel及Micros等相次で之を報告し,本邦に於ても,吉田,立木,庄司,山下,山本諸氏の例が見られる。
最近私もこの1例を觀察する機會を得,更に兄妹にも同樣の症状を惹起せしめ得たので,茲に之を報告し,諸家の例に追加したいと思ふ。
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