私はこう教えている
この指導案についての感想
松井 ヨシノ
1
1中央鉄道病院
pp.30
発行日 1964年3月1日
Published Date 1964/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905258
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臨床場での経験を通して自主性を伸ばし,興味をもたせることは理解させる上に非常に大切なことであり,看護に役立つことだと思います。病院によって多少の相違はありますが,ナースの観察施行中の介助,物品のそろえ方,方法などはそう異なっているわけではありません。直接ギプスを行なうことは,医師であり,そのまわりの仕事,介助,物品の整備を十分に行なうことがナースであります。したがって,包帯法そのものはこの指導案程度でよいと思いますが,看護法については,強調点を明確にして指導項目のなかにいっしょに取り入れていったほうがよいのではないでしょうか。たとえばギプス包帯施行前の看護法,ギプス包帯施行中の注意,ギプス包帯除去後の看護法などがありますので,包帯法と同時に指導していくことにより,理解を深めることができると思われます。最近,特に伸縮包帯の使用が多くなり,断端整形術後にはかかせないものです。牽引包帯法は,整形外科的牽引法として,別な項目になされてはいかがでしょうか。総時間数15時間ではなかなかむずかしく,もっと時間に余裕をもったほうがよいと思います。研究不十分の私が申し上げるまでもないのですが,感じましたことを2,3述べさせていただきました。
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