書評
《眼科臨床エキスパート》所見から考えるぶどう膜炎
安間 哲史
1,2
1愛知県眼科医会
2安間眼科
pp.100
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105094
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本書は《眼科臨床エキスパート》という新シリーズの1冊である。「ぶどう膜炎」というと,眼科臨床の中では「困った……」という症例が一番多い分野ではないだろうか。症状から一目瞭然で,すっきりと治療に反応する患者さんも結構多いが,一方で,なんとなくステロイドで軽快してしまう患者さんや,ひと通りの血液検査や全身チェックなどでは原因がわからず,だらだらと経過を見ている患者さんも多い。
園田康平先生と後藤浩先生が編集された『所見から考えるぶどう膜炎』を一読し,ぶどう膜炎の診療は,まず正確な所見を取ること,得られた所見を的確に解釈できる知識を持つこと,鑑別診断すべき疾患をできるだけ多く思い浮かべられるようにすることの大切さを教えられた。
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