特集 眼科基本診療—私はこうしている
診断に必要な基本技術
ぶどう膜炎の隅角所見
木村 良造
1
1木村眼科医院
pp.42-43
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900869
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ぶどう膜炎では隅角検査が必要不可欠である。なぜなら,(i)虹彩根部および虹彩周辺部,毛様体帯,線維柱帯の観察は隅角検査以外によっては不可能である,(ii)毛様体の病変がしばしば毛様体帯に波及し,しかもその毛様体帯の病変だけが唯一の所見という症例も時に見られる,(iii)隅角検査により時に毛様突起の病変も観察可能である,等の理由による。角膜が透明で,前房の混濁が著明でない限り,隅角検査は常に可能である。
以下にぶどう膜炎による隅角の変化について順を追って解説する。
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