やさしい目で きびしい目で・162
やさしい目で
淵澤 千春
1
1富山大学
pp.1001
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104784
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「やさしい目で きびしい目で」という本欄の存在を原稿依頼をいただくまで知りませんでした(すみません……)。執筆にあたって,これまで多くの女性医師のみなさんが書かれた記事を読みました。なかでも特に共感を覚えるのは,育児中のご苦労を書かれた記事でした。私自身も9歳と6歳の2児の子育てにかかわりながら大学病院で勤務医をしております。結婚が遅かったので,30歳代後半で出産しました。
私は卒後10年ほどして,独身のとき,一度医局長を経験しました。今だからわかるのですが,子育てをしながらの勤務がどれほど大変なものなのか,当時の自分はまったくというほど理解していませんでした。今なら,子育て中の先生にもっと「やさしい目」で言葉をかけたりお手伝いして差し上げられると思うのですが,当時の私は子供さんの体調のため早退されたり,代診を希望されたりする先生の気持ちをちゃんとわかっていませんでした。
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