文庫の窓から
『脾胃論』
中泉 行弘
1
,
林 尋子
1
,
安部 郁子
1
1研医会
pp.1554-1556
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104407
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「清明上河図」に描かれた都
2012年1月,中国・故宮博物院が所蔵する北宋時代の「清明上河図」が日本で公開された。中国が神品と称して国家第一級の宝物とするこの画巻が,国外で展示されるのは初めてのことで,東京国立博物館において開催された「北京故宮博物院200選」の入場者は連日長蛇の列を作ってこの北宋の城市・開封を描いた絵を見学した。
「清明上河図」には,開封の街の様子が細やかに描き込まれている。開封は賑やかで自由な雰囲気をもつ魅力的な都市であったようだ。この画巻が作られた経緯は謎に包まれているが,金に拉致された徽宗皇帝が昔を懐かしんで開封の街を描かせた,という説もあるそうだ。開封の街は宋から金そしてさらに元のものへと移り変わっていく。
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