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連載 公開講座・炎症性眼疾患の診療・23
Stevens-Johnson症候群(皮膚粘膜眼症候群)
Stevens-Johnson syndrome(mucocutaneous ocular syndrome)
加瀬 諭
1
,
北市 伸義
1
,
大野 重昭
2
Satoru Kase
1
,
Nobuyoshi Kitaichi
1
,
Shigeaki Ohno
2
1北海道大学大学院医学研究科眼科学分野
2北海道大学大学院医学研究科炎症眼科学講座
pp.172-176
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103080
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はじめに
Stevens-Johnson症候群は1922年に,StevensとJohnsonにより初めて報告された,粘膜・皮膚・眼症候群の1つである。Stevens-Johnson症候群は,免疫複合体誘導性の過敏反応により粘膜・皮膚上皮の細胞死が起こると考えられ,薬剤の投与や微生物感染が誘因となりうる。Stevens-Johnson症候群は皮膚科など他科と連携して診療する機会が多い疾患であり,さらに半数以上の症例で眼病変を伴う1)。本疾患は患者生命に影響を及ぼすのみならず,重篤な視力障害を残す可能性があり,病態の把握と適切・迅速な治療が重要である。
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